「毎日3回しっかり歯磨きしています」、「一回の歯磨き時間は10分です」と聞くとしっかりと歯垢を除去していると思われるでしょう。しかし、それがゴシゴシと歯磨きする「オーバーブラッシング」だとしたら、歯垢は残っているかもしれません。オーバーブラッシングは、歯の間の歯垢が残る、歯肉や歯を傷つけてしまう、などのトラブルにつながります。
ブラッシングの目的である、お口の中の歯垢を可能な限り減らして歯肉や歯の健康を維持する、ということができていたら「磨いている」ではなく「磨けている」ということになるでしょう。毛先が開かない程度の力加減(約200g)で小刻みに歯ブラシを動かすと、歯肉を傷つけずに歯垢を除去することができます。
しかし残念ながらほとんどの方に磨き方の癖や磨きにくい部分があります。完璧なブラッシングではなくても大丈夫です。まずはご自身のブラッシングの状況を歯科医や歯科衛生士にチェックしてもらい、正しいブラッシングの方法を身につけましょう。
歯科衛生士 古川