入れ歯安定剤の種類

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日々の診療の中で入れ歯がゆるいという悩みを多く耳にします。多くの場合修理や調整で改善します。しかし、入れ歯を支える歯肉が痩せてしまったり、支える歯が弱ってしまったりなど、口の中の状況によっては調整が困難な場合があります。そのような時は、入れ歯安定剤が必要です。入れ歯安定剤には、いくつか種類があります。
・クリームタイプ 粘着力があり、厚みは大きくはない。
・シートタイプ 粘着力は弱め、厚みがあり痛みを和らげる
・パウダータイプ 粘着力弱く、厚み小さい
・クッションタイプ 粘着力強く、厚み大きい。クッション性があり痛みを和らげる

入れ歯を支える歯肉が痩せて入れ歯と歯肉の間に隙間ができるためゆるくなります。
入れ歯安定剤は粘着力とその隙間を埋めることで安定させますが、厚みが大きいと入れ歯が浮き上がり咬み合わせに影響し、痛みやゆるみの原因になり逆効果です。
入れ歯がゆるいと気になる方は、まずは、歯科医師に相談してください。
入れ歯安定剤の必要のない入れ歯を作るよう努力します。

歯科医師 早田

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