あなたを愛しています。あなたは私の人生を豊かにしてくれました。あなたはとても素晴らしい。だからあなたのような存在をもう一人 迎えることにしました。あなたの部屋で一緒に寝て、あなたの服を着させてあげてください。その新しい人は皆から魅力的だと言われるし私もそう思います。だからあなたも優しくしてあげてください。
このように配偶者から言われたら、怒りと復讐心で心が埋め尽くされるでしょう。ですがこれは浮気の話ではなく、新しい兄妹を迎える上の子の感情を例えたものです。（「憎しみの残らないきょうだいゲンカの対処法 フェイバ＆マズリッシュ著」にこのような事が書かれているらしいのですが、すでに絶版で地元の図書館にもなかったため未読です。）
私はこの例えを知って、初めて上の子の気持ちを本当に理解できた気がしました。大人には状況を理解し判断する思考スキルがあるので感情をコントロール出来ますが、小さな子どもは自分の居場所を奪われたと感じて、赤ちゃん返りや拒絶などの強硬な態度を取っても仕方ありません。
自分も昔は子どもだったはずなのに、親になってみると子どもの気持ちが理解できないことが多々あります。「どうしてわからないの！」と子どもを責めるのではなく、子どもの気持ちに寄り添える親になりたいものです。
歯科技工士 村澤
