今回は、私が実際に体験したお話をします。今Aさんというお宅に訪問歯科に行っています。
元々その方は認知症があり、食も細いため体も顔つきも痩せており歩行速度も非常に遅い方でした。この夏には、脱水を起こし、お風呂場で倒れて入院をしてしまった経験があります。お口には入れ歯も入っておらず、下の歯が数本ある程度で生活をしており、ほぼ食事がとれずにいました。
今回、入れ歯を作りたいというご家族の希望で、上に総入れ歯と下に部分入れ歯を作成しました。しばらくして再度訪問に伺うと、今までよりも食事をかなりとられているようで、顔回りもふっくらとし、歩くスピードも上がっているのが目に見えてわかりました。
また、会話のスピードもあがっており、先日は帰り際に初めて「あら、もう帰るの?また来てね。」と声をかけてもらいました。とても嬉しかったです。入れ歯を入れしっかりと噛むことが出来るようになり、脳に刺激が行くことで全身状態が良くなるんだなと痛感しました。
皆様も、お口でしっかりと噛めるように歯科での定期検診などを利用し、健康で長生きをしましょう!
歯科医師 青柳